【稚内旅行記】最北の風に包まれて|ふたりで巡る感動の北の果て旅

最北端の静けさと感動に包まれる旅 再起動の旅ログ


最北端の静けさと感動に包まれる旅

はじめに:そこは“日本のてっぺん”。でも、想像以上に心が近づく場所だった。


「最北端に行ってみたい!」

その彼女のひとことから始まった今回の旅。

北海道のてっぺん、“稚内(わっかない)”。

地図の最上部にあるこの街は、まるで日本が終わる場所のよう。だけど実際に訪れてみると、

そこには“遠さ”ではなく“静けさ”と“ぬくもり”が待っていました。

今回は、筆者と彼女が体験した、最北の旅の記録。

壮大な自然と歴史、そしてふたりの距離が近づいた感動の風景をたっぷりお届けします。



宗谷岬|ついに来た!日本最北端の地で手をつなぐ


まず最初に訪れたのは、日本最北端の地「宗谷岬」。

大きな白い三角のモニュメントが、北の風にさらされながら静かにたたずんでいました。

「ここが日本の一番上なんだね・・・」

彼女がそう言って、手をぎゅっと握ってきたとき。

遠くにかすかに見えるサハリンを背景に、ふたりの記念写真をたくさん撮りました。

風はびっくりするくらい冷たくて、でも不思議と心はあたたかくて・・・。

最果ての地に立ったふたりの間に、言葉じゃない何かが流れていた気がします。

▶️ アクセス:稚内駅から車で約40分

▶️ 所要時間:約1時間(記念撮影・散策)

▶️ 入場料:無料



ノシャップ岬|夕暮れがくれた静かな時間


午後は「ノシャップ岬」へ。

ここは、夕日がとにかく美しいことで有名な岬。

灯台の白と空のオレンジが混ざり合うその時間、

波音だけが響く海辺に、ふたりは言葉もなく立っていました。

「こんなに静かで、こんなにきれいな夕日、初めて・・・」

彼女のその言葉に、ぼくはそっと肩を抱いて答えました。

夕日って、ただ沈むだけのはずなのに、心に残る力があるんだね。

▶️ アクセス:稚内駅から車で約15分

▶️ 夕日のベストタイム:17:30〜18:30(季節により変動)

▶️ 所要時間:30分〜1時間



北防波堤ドーム|異国のような絶景スポット


市内に戻って見に行ったのが「北防波堤ドーム」。

まるでヨーロッパの古代建築のような巨大アーチが、海に向かって並んでいます。

その美しさに、彼女は「ここ、日本なの!?」とびっくり。

ポーズを変えながら、何枚も撮影して楽しみました。

でもね、だんだん無言になっていくんです。

ただ風の音と潮の香りを感じながら、この不思議な空間でしばらく立ち尽くしました。

▶️ アクセス:稚内駅から徒歩約10分

▶️ 所要時間:30〜40分(写真撮影・散策)



 稚内グルメ|ホタテ、タコ、宗谷黒牛!最北端のうま味がここにある


旅の楽しみといえば・・・やっぱりごはん!

稚内の海鮮はどれも新鮮で、特に印象的だったのが「勝手丼」。

市場でごはんだけ買って、好きなネタを自分で選んでのせていくスタイル。

私はウニ・ホタテ・いくら、彼女はタコ・サーモン・甘エビ・・・

「そっちのが豪華じゃん!」なんて言いながら、食べ比べるのも楽しかった。

さらに、夜は「宗谷黒牛のハンバーグ」もいただきました。

これがまた・・・柔らかくて、じゅわっと脂が広がって、まさにとろけるおいしさ!

▶️ おすすめ:海鮮処・番屋、稚内港食堂、港の市場

▶️ 予算:昼は1,500〜2,000円/夜は2,500円前後



稚内市立ノシャップ寒流水族館|かわいい出会いに心ほっこり


帰る前に、ふたりで立ち寄ったのが「ノシャップ寒流水族館」。

ここは日本最北の水族館で、アザラシやクリオネ、冷たい海に生きる生き物たちに出会えます。

特にアザラシの愛らしい瞳に、彼女は完全にハートを射抜かれてました(笑)

「帰りたくない〜!」って言いながら、水槽に顔をくっつけてずっと見ているのを見て、

旅のラストに、ふたりで笑い合える時間があってよかったなってしみじみ思いました。

▶️ 入館料:大人500円

▶️ 所要時間:約1時間



考察:最果ての地で、心の距離がいちばん近づいた


稚内という地名だけを聞くと、遠い、寒い、何もなさそう・・・ってイメージかもしれない。

でも、実際に行ってみて感じたのは、

「静かで、あたたかくて、やさしい場所」だったこと。

景色も、風も、食べ物も。

どれもがシンプルで、でもちゃんと心に残る。

ふたりで何気ない会話をしながら歩いた最北端の道は、

今でも忘れられない「心が近づいた時間」だったなって、そう思います。