『幸せになる勇気』~学ぶ「実践アドラー心理学」再起動のヒント

自分を信じ、他者を信じて生きる覚悟 ライフハック


自分を信じ、他者を信じて生きる覚悟

【はじめに】


『嫌われる勇気』で心を打たれた人たちが次に手に取る一冊。

それが『幸せになる勇気』です。


前作が「自由になるための思想」だったとしたら、続編である本書は

「どうやって自由を実践していくか?」という“実践の書”。

特に40代・50代以降、人生の再起動を考える人たちにとっては

過去の自分を受け入れ、これからの人生に“勇気”を持って進むための力強いメッセージに溢れています。



過去のトラウマは言い訳にすぎない?


アドラー心理学では、原因ではなく“目的”を重視します。

例えば、「自分は過去に傷ついたから人間関係が苦手だ」と考えるのではなく、

「人と関わらないようにする目的で、過去を理由にしている」と捉えるのです。

この考え方に最初は戸惑うかもしれません。でも、これは「過去を否定する」ものではなく、

「過去は変えられない。でも未来は選べる」という希望の哲学なんですよね。

年齢を重ねると、つい「もう遅い」と思ってしまう瞬間があるけれど、

この考え方に触れることで、「今この瞬間からでも選び直せる」という力強さを感じます。



自由とは、他者から嫌われることを許すこと


前作と同じく、本書でも「他者の期待を満たすために生きてはいけない」というメッセージは健在。

でも実践となると、これが一番難しい・・・。

職場でも家庭でも「波風立てずに・・・」と我慢するのが大人の常識。

でも、それって本当に“自由”でしょうか?

本当の自由とは、「嫌われることを恐れない勇気」を持つこと。

それは「相手を無視する」のではなく、「自分の人生を自分で選ぶ」という宣言。

他人の期待ばかりに応えて、自分を犠牲にしてきた中高年にとっては、

この言葉が魂に刺さるんです。



幸福とは、他者貢献の実感である


アドラー心理学では、「他者に貢献している」という感覚こそが幸福とされています。

成功でも、お金でも、評価でもなく、「誰かの役に立てた」という感覚。

筆者自身、職場で何気なく「ありがとう」と言われた瞬間や、

家族に笑顔で「お疲れさま」と言ってもらえた時、

心がふっと軽くなり、「自分の存在には意味がある」と感じられたことがあります。

たとえ目立たなくても、直接報われなくても、

誰かの役に立っていると感じられること。

それこそが、自分の人生を豊かにする“本物の幸せ”だと教えてくれます。



それでも、他者を信じる勇気を持つ


アドラー心理学がもっとも難しいとされるのが「他者信頼」の部分。

人に裏切られた経験があると、どうしても警戒してしまう。

信じたいけど、信じたくない。そんな葛藤があるのも人間です。

でも本書では、「信じるというのは、その人が信頼に足る人間かどうかではない」と語られます。

“信じる”という行為そのものが、あなたの人生を前進させる力になると。

信じることに保証なんてありません。

それでも、信じるという選択肢を取ることで、世界は少しずつ優しく見えてくる。

それが“勇気”なんだと思います。



【まとめ】幸せとは「課題の分離」をして、自分の人生を生きること


『幸せになる勇気』が伝えるのは、「自分の人生は自分で決める」というシンプルだけど難しい真実。

他者に振り回されず、期待に応えすぎず、でも誰かの役に立ちながら生きる。

そのために必要なのが、

・過去ではなく未来を見ること

・自由を怖がらないこと

・他者に貢献すること

・他者を信じる勇気を持つこと

このすべては、実は“今この瞬間”からでも始められるんですよね。



【読者への問いかけ】


あなたは、どんな時に「幸せだ」と感じますか?

もし今、幸せが少し遠く感じるなら、

自分の人生を「選び直す勇気」が必要なのかもしれません。

「人生再起動ブログ」では、

そんな再出発のヒントを、これからも届けていきます。